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リアルタイムPCR

家庭でできるDNA抽出法

生物の設計図であるDNAは、普段実際に目にすることはできない。また、研究においても、目に見える形で抽出することはあまりない。ここで紹介するDNA抽出法は、家庭でも簡単に行うことができ、DNAを実際に見ることができるものである。

【準備するもの】

準備するもの 必要量 備考
野菜 10g 自分の力ですり潰せるもの
50mL
食塩 6g(小さじ 1)
中性洗剤 0.5mL(ティースプーン 1/2) 台所洗剤でOK
無水エタノール 100mL 薬局で購入可能
100%に近いものがよい
乳鉢 1個 ごまのすり鉢
乳棒 1個 ごまのすり棒
100mLビーカー 1個 ガラスコップで湯煎ができるもの
200mLビーカー 1個 ガラスコップ、無色透明なもの推奨
薬さじ 1個 ティースプーン
茶こし 1個
割り箸 1本
湯煎用の容器 1個 鍋等、100mLビーカーが入る大きさ
冷却用の容器 1個 ボウル等
はかり 1個
お湯 適量 ポット等で準備しておく
適量 冷却用
  1. DNA抽出液を作るため、100mLビーカーに、以下の順で混ぜる。
    水    50mL
    食塩   6g
    中性洗剤 0.5mL
  2. はかりを用いて、野菜のやわらかいところから、10g程度量り取る。
  3. 量り取った野菜を乳鉢に入れ、乳棒ですり潰す。野菜の形がわからなくなるくらい、しっかり潰すと良い。
  4. すり潰した野菜にDNA抽出液を全量加え、10分静置する。
  5. 100mLビーカーに移し、5分湯煎する。
  6. 200mLビーカーに茶こしを乗せ、湯煎した液をろ過する。
  7. 5分氷冷する。
  8. 冷えたエタノール100mLを、割り箸を伝わらせて静かに入れる。
  9. 2つの層の間にふわふわした白いもの(DNA)が現れる。
    ※正確には、DNAだけでなく、RNAやタンパク質も混在している可能性が高い。

本研究は令和4年度科学研究費助成金(奨励研究:課題番号22H04187)及び、佐賀大学主催「来てみんしゃい!佐賀大学へ」を受け実施した。
【参考】
[1] 伊佐治錦司、松本省吾、“高等学校におけるDNA簡易抽出実験に関する教材開発”、
  岐阜大学教育学部研究報告 教育実践研究 第7巻(2005)
[2] Hasebe M, Omori T, Nakazawa M, Sano T, Kato M, and Iwatsuki K,
  “rbcL gene sequences provide evidence for the evolutionary lineages of leptosporangiate ferns.”,
  Proc Natl Acad Sci USA 91:5730-5734, 1994

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