第5回 生命工学フォーラム

(第16回 総合分析実験センター講演会)

下記の通り、生命工学フォーラムを開催しました。

日時: 12月17日(金) 4時〜
場所: 理工学部8号館5階507号室(国際環境科学セミナー室)
演題: 分裂酵母の配偶子膜形成の分子メカニズム 〜細胞膜新生のメカニズムの解明をめざして〜
講師: 中村太郎 (大阪市立大学大学院・理学研究科生物地球系専攻・講師)


講演要旨:
配偶子は遺伝情報の次世代への伝達に非常に重要な役割を果たす。分裂酵母においての配偶子は胞子であるが、これは同時に栄養枯渇の状態を生き残るための戦略の側面も持つ。胞子形成のもっとも主要なプロセスは将来胞子の細胞膜となる前胞子膜の形成である。前胞子膜形成には2つの興味深い特徴がある。1つは、通常の細胞膜が既存の膜への小胞の融合により形成されるのに対し、前胞子膜は細胞質の中に新たに膜が形成されるという点である。第2に核を包みこむため前胞子膜の形成が減数分裂の進行と時間的、空間的に調和しなければならないという点である。我々はこのプロセスにどのようなタンパク質が関わり、それらがどのように膜形成を制御しているかに興味を持ち研究している。これまで、前胞子膜に関わる多くの遺伝子を取得し、また、前胞子膜を蛍光顕微鏡下で可視化する系を構築した。今回はこのダイナミックな膜形成がどのよう な役者によりどのように制御されているか、膜形成を生細胞タイムラプス観察した結果を交えて紹介したい。


担当者: 総合分析実験センター 片山 諭

「生命工学フォーラム」とは?
 教育研究支援施設である総合分析実験センターでは、分子生物学・細胞生物学・細胞工学などに関連したセミナーの開催を支援することにしました。会場の手配、全学の関係者への開催案内の配布、その他を行います。この活動による集会所のことを「生命工学フォーラム」と名付けることにしました。